停電に備える非常用電源|ポータブル電源の選び方とおすすめモデルの目安

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「もし停電したら、夜は真っ暗で冷蔵庫も止まってしまう…」。お子さんが独立されたご夫婦ふたりの暮らしだからこそ、災害時の備えが気になりますよね。

この記事では、非常用電源として人気のポータブル電源の選び方とおすすめモデルの目安を、専門用語もやさしく解説しながらご紹介します。

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停電への備え、ふたり暮らしこそ見直したい理由

台風や地震など、いつ起きるかわからない停電。お子さんが巣立ち、ご夫婦ふたりになった今こそ、備えを見直すよい機会です。

ここでは、停電で暮らしがどう変わるのか、そして50代・60代のご夫婦が特に気にしておきたいポイントを整理します。

停電が起こると、暮らしに何が起きる?

停電すると、まず照明が消え、夜は家の中でも足元が見えなくなります。冷蔵庫が止まれば食品が傷み、スマホの充電も切れて、情報収集や家族への連絡が難しくなります。

テレビやラジオが使えなければ災害情報も入りにくくなりますし、夏の扇風機、冬の電気毛布といった暑さ寒さをしのぐ道具も動きません。

「当たり前に使っていた電気」の大きさに、停電して初めて気づく方も多いのです。

50代・60代の夫婦が備えておきたい安心ポイント

ご夫婦だけの暮らしでは、いざというとき家族に頼れないことがあります。スマホは連絡手段であるだけでなく、天気や避難情報を確認する大切な道具です。

補聴器や血圧計など、電気で使うものがある方は、その充電も欠かせません。また、夏の熱中症や冬の寒さは、年齢を重ねるほど体への負担が大きくなります。

「無理なく、ふたりで安心して過ごせる電気」を確保しておくことが、備えの出発点です。


停電時の非常用電源、どんな種類がある?

非常用電源と聞くと、発電機や乾電池などいくつか思い浮かぶかもしれません。

それぞれに得意・不得意があります。ここでは、近年注目されているポータブル電源がどんなものか、ほかの方法とどう違うのかを、やさしく比べてみましょう。

ポータブル電源とは?やさしく解説

ポータブル電源とは、電気をためておける「持ち運べる大きな充電池(蓄電池)」のことです。

スマホのモバイルバッテリーを大きくしたものとイメージしてください。コンセントと同じ形の差込口(AC出力)があり、家電のプラグをそのまま差して使えるのが大きな特長です。

USBポートもあるので、スマホやタブレットの充電もできます。

発電機・乾電池・モバイルバッテリーとの違い

ガソリン式の発電機はパワーがありますが、音が大きく、排気ガスが出るため屋内では使えません。燃料の保管や定期的なメンテナンスも必要です。

乾電池式の機器は手軽ですが、使える用途が照明やラジオなどに限られます。モバイルバッテリーはスマホ充電には便利ですが、家電を動かすには力不足です。

ポータブル電源は、この中間にあたり、静かで屋内でも使え、幅広い家電に対応できます。

ポータブル電源のメリットと注意点

メリットは、静かで排気ガスが出ず、ボタンひとつで使えるお手軽さです。災害時に慣れない作業をしなくてよいのは、大きな安心につながります。

一方で、本体は数kgから十数kgと重く、価格もそれなりにかかります。また、ためた電気は少しずつ減るため、定期的な充電も必要です。

メリットと注意点を知ったうえで選ぶことが大切です。


ポータブル電源の選び方|失敗しない4つのポイント

いざ選ぼうとすると、数字や専門用語が並んでいて戸惑いますよね。でも、見るべきポイントはそれほど多くありません。

ここでは「容量」「出力」「電池の種類」「安全性と使いやすさ」の4つを、たとえ話を交えてご説明します。

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容量(Wh)で「何時間使えるか」が決まる

容量は「Wh(ワットアワー)」という単位で表され、電気をためられる量を示します。

水筒にたとえると、水筒の大きさにあたる数字です。たとえば消費電力10Wの照明なら、100Whの容量で約10時間使える計算です。ただし、変換時のロスがあるため、実際に使えるのは表示容量の約8割と考えておくと安心です。

この「8割」を頭に置いて選ぶのが、失敗しないコツです。

出力(W)で「使える家電」が決まる

出力は「W(ワット)」で表され、同時に使える家電の力の強さを示します。水筒でいえば、水が出る蛇口の太さにあたります。

製品には「定格出力(安定して出せる力)」と「瞬間最大出力(起動の一瞬だけ出せる力)」が書かれていますが、選ぶときは定格出力を基準にしましょう。

使いたい家電の消費電力の合計が、定格出力を超えないことが条件です。

電池の種類と寿命

ポータブル電源に使われる電池には、大きく分けて「リン酸鉄リチウムイオン電池」と、従来型の「三元系リチウムイオン電池」があります。

前者は充電と放電をくり返せる回数が多く、寿命が長いのが特長で、安全性が高いとされています。

防災用として長く使いたい方には、リン酸鉄タイプが向いています。充放電の回数は製品ごとに差があるので、仕様を確認してみてください。

安全性・重さ・操作のしやすさ

安全性では、電気用品安全法の基準を満たした証である「PSEマーク」の有無を確認しましょう。

あわせて、持ち運べる重さかどうかも大切です。ご夫婦おふたりで無理なく運べるかを、購入前にイメージしてみてください。

画面の文字が見やすいか、ボタンの操作が簡単かといった点も、慌てているときほど重要になります。


わが家に必要な容量は?家電別の目安チェック

「結局、どのくらいの容量があれば安心なの?」というのが一番の悩みどころですよね。

そこで、停電時に使いたい家電の消費電力をもとに、ふたり暮らしに必要な容量の目安を考えてみましょう。

難しい計算はありませんので、ご安心ください。

停電時に使いたい家電の消費電力を調べよう

おおよその目安は次のとおりです。実際の数値は製品によって異なるため、家電のラベルや取扱説明書で確認してください。

家電消費電力の目安使用時間の例必要な電気の目安
LED照明(2灯)約20W6時間約120Wh
スマホ充電(2台)約15Wh/台1回ずつ約30Wh
冷蔵庫約100〜150W(断続運転)1日約300〜500Wh
テレビ約100W3時間約300Wh
扇風機約30W8時間約240Wh
電気毛布約50W6時間約300Wh

ふたり暮らしの容量別シミュレーション

上の表をもとに、容量別に「1日の停電をどうしのげるか」を見てみましょう(実際に使えるのは表示容量の約8割で計算)。

容量の目安使える電気しのげるイメージ
約500Wh約400Wh照明・スマホ・ラジオ・テレビを少し。冷蔵庫の1日運転は厳しい
約1,000Wh約800Wh照明・スマホ・冷蔵庫・扇風機など、必要最低限を約1日
約2,000Wh約1,600Wh上記に加え、電気毛布やテレビも使いつつ1〜2日程度

迷ったときの考え方

迷ったときは、「これだけは使いたい」というものに優先順位をつけてみましょう。

たとえば「スマホ・照明・冷蔵庫」の3つが最優先、というふうに決めるだけでも、必要な容量が見えてきます。

そのうえで、少し余裕のある容量を選ぶのがおすすめです。実際の使用では、想定より電気を使ってしまうことが多いからです。

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おすすめモデルの目安|暮らし方別の選び方

ここでは、暮らし方に合わせた「おすすめモデルの目安」をご紹介します。

ご夫婦の不安の大きさや予算に合わせて、ぴったりのタイプを見つけてください。

後半では、防災用としても人気の「Jackery(ジャクリ)」のモデルを表にまとめました。価格は時期やセールで大きく変わるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

まずは手軽に備えたい方|小容量タイプ

容量500Wh前後のタイプは、重さも比較的軽く、価格も抑えやすいのが魅力です。

スマホの充電、LEDライト、ラジオといった「情報と明かり」を確保したい方に向いています。まずは1台備えて、使い方に慣れたいという方の最初の一歩にもぴったりです。

冷蔵庫を長時間動かすには足りないため、その点は割り切って選びましょう。

安心感を重視したい方|中容量タイプ

容量1,000Wh前後のタイプは、ふたり暮らしにちょうどよいバランスです。

照明やスマホに加えて、冷蔵庫や扇風機も使えるので、1日程度の停電なら落ち着いて過ごせます。

重さは10kg前後のものが多く、持ち運べるかどうかは事前にしっかり確認しておきましょう。

「迷ったらこのクラス」といわれる、人気の容量帯です。

長期停電や在宅避難も考える方|大容量・ソーラー対応タイプ

容量2,000Wh以上のタイプは、停電が数日続くような場合にも心強い存在です。

ソーラーパネル(太陽光で発電する板)をつなげば、昼間に電気を補えるため、長引く停電にも対応しやすくなります。

そのぶん価格も重さも大きくなるので、置き場所や使う場面をよく考えて選んでください。

【早見表】Jackeryのおすすめモデル

世界的に販売実績のあるJackeryから、ふたり暮らしの停電対策に向いたモデルを選びました。容量(Wh)は「電気をためられる量」、定格出力(W)は「同時に使える家電の力の強さ」でしたね。

タイプモデル名容量定格出力重さ停電をしのげる日数の目安※ふたり暮らしでの目安
小容量Jackery ポータブル電源 500 New512Wh500W約5.7kg約0.5日スマホ・照明・ラジオが中心の「まず1台」。軽くて持ち運びやすい
小容量Jackery ポータブル電源 600 New640Wh500W約6.4kg約0.6日500 Newより少し余裕あり。薄型で収納しやすい
中容量Jackery ポータブル電源 1000 New V31,024Wh1,500W約10.6kg約1.0日冷蔵庫・扇風機・照明・スマホで約1日。迷ったらこのクラス
中〜大容量Jackery ポータブル電源 1500 New1,536Wh2,000W約14.5kg約1.6日テレビや電気毛布も使いたい方に。1〜2日の停電に余裕あり
大容量Jackery ポータブル電源 2000 New2,042Wh2,200W約17.9kg約2.1日長めの停電や在宅避難に。ソーラーパネルとの併用がおすすめ
大容量Jackery ポータブル電源 3000 New3,072Wh3,000W約27.0kg約3.1日数日の停電も想定する方向け。重いので置き場所を要確認

※照明・スマホ・冷蔵庫・扇風機を1日使う場合(約790Wh)を想定し、表示容量の約8割が使えるとして計算した目安です。使い方によって前後します。

選ぶときのポイント

  • ふたり暮らしなら:「1000 New V3」か「1500 New」が、容量・重さ・価格のバランスがよい中心候補です。
  • 持ち運びに不安がある方:500 New・600 Newなら、ご夫婦どちらでも運びやすい重さです。
  • 2000 New以上:重さが17kgを超えます。普段の置き場所と、いざというときの動かし方を先にイメージしておくと安心です。
  • 旧型との違い:同じ「1000 New」でも、容量1,070Whの旧タイプと1,024WhのV3があります。購入前にモデル名の末尾(V3など)をご確認ください。

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購入前に知っておきたい注意点

ポータブル電源は買って終わりではなく、いざというときに使えてこそ意味があります。

ここでは、買ったあとにがっかりしないために、普段のお手入れの方法と、購入前によくある失敗とその対策をお伝えします。

普段のお手入れと保管のコツ

ポータブル電源は、使わなくても少しずつ電気が減っていきます。3〜6か月に一度を目安に、残量を確認して充電しておきましょう。

保管は、直射日光が当たらず、高温や湿気の少ない場所が理想です。カレンダーやスマホに「充電の日」を登録しておくと、うっかり忘れを防げます。

購入前のよくある失敗と対策

よくある失敗は、「容量が足りなかった」「重くて持ち運べなかった」「使いたい家電が使えなかった」の3つです。

対策として、購入前に使いたい家電の消費電力を必ず確認しておきましょう。

また、お店で実際に持ち上げてみると、重さの感覚がつかめます。家電の消費電力は、本体のラベルでわかります。


ポータブル電源に関するよくある質問

ここまで読んで、「こんなときはどうなの?」と気になった点もあるのではないでしょうか。

ご夫婦からよく寄せられる疑問を、Q&A形式でまとめました。購入前の最終チェックとして、ぜひお役立てください。

家庭用エアコンやIH調理器は使えますか?

大容量・高出力のタイプなら使えるものもありますが、一般的な容量では難しいと考えてください。

エアコンやIH調理器は消費電力が大きく、すぐに電気を使い切ってしまいます。

まずは「どの家電をつなぐか」を製品の仕様と見比べて確認し、無理のない範囲で使うことをおすすめします。

どこで買うのがおすすめ?保証はどう確認する?

家電量販店、ネット通販、メーカーの公式サイトなどで購入できます。

店頭なら実物の大きさや重さを確かめられ、公式サイトなら保証内容を確認しやすいのが利点です。

保証期間やサポート窓口の有無は、購入前に必ずチェックしましょう。

万が一のとき、国内にサポートがあると安心です。

使わないときは、どこに置いておけばいい?

すぐ取り出せて、涼しく湿気の少ない場所がおすすめです。

玄関近くの収納や、リビングの棚などが候補になります。避難するときに持ち出しやすい場所に置いておくと、いざというときに慌てずにすみます。

夏場の車内など、高温になる場所は避けましょう。


まとめ|ふたりの「安心」を、今日から少しずつ備えよう

ここまで、停電に備えるポータブル電源の選び方を見てきました。難しく感じた部分もあったかもしれませんが、大切なのは「わが家に必要な電気」を知ることです。

最後に、この記事の内容を振り返り、今日からできる小さな一歩をご紹介します。

この記事のおさらい

選び方のポイントは、「容量」「出力」「電池の種類」「安全性と使いやすさ」の4つでした。

ふたり暮らしなら、1,000Wh前後を目安に、使いたい家電の優先順位を決めて選ぶと失敗しにくくなります。

買ったあとも、定期的な充電と保管場所の確認を忘れずに行いましょう。

まず今日からできる小さな一歩

まずは、停電したら何が一番困るかを、ご夫婦で話し合ってみてください。

そのうえで、使いたい家電の消費電力をラベルで確認してみましょう。

それだけでも、立派な備えの第一歩です。焦らず、ふたりのペースで、安心できる1台を探していきましょう。

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この記事を書いた人

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